レジ袋の有料化について
2020年06月26日
既にご存知の通り,プラスチック製のレジ袋が7月1日より有料化となります。(※対象外もあります)これは廃棄物や海洋プラスチック問題,地球温暖化等の課題に対する私達の生活様式の見直しをきっかけとすることが目的です。
皆さんはマイクロプラスチック問題という言葉を聞いたことがあるでしょうか。プラスチック製品が投棄或いは海洋に流入し,波の力などで長時間かけて1~5mm以下の大きさになったものをマイクロプラスチックと呼んでいます。
現在,世界中の海でこのマイクロプラスチックが浮遊しており,海に暮らす魚や哺乳類などが誤って食べてしまい死に至るという問題がクローズアップされています。また,マイクロプラスチックを食べた小魚を大きい魚が食べ,それを更に大きい魚が食べて体内にマイクプラスチックが蓄積された魚を最終的には人間が食べてしまうという食物連鎖を考えると魚好きにとっては一刻の猶予も許されない危機的な状況と言えるでしょう。
考えてみれば私が小さい頃は八百屋で買い物をしてもビニール袋などなくて新聞紙に包んでもらい持参した買い物かごに入れて持ち帰るのが普通だったが,それを不便だとは考えたことは一度もありませんでした。
レジ袋は軽くて丈夫で水も通さず大変便利なものではあるが,分解されることなくいつまでも残存する厄介物でもある。
政府は先日気候変動を「気候危機」と表現し,気候変動問題を強調するとともに脱炭素社会への移行を強く訴えている。そういう意味でもプラスチック製レジ袋の使用を制限することは有効であろう。
東京では既に数年前から買い物袋の有料化を行っている小売店も多く,買い物袋持参はある程度定着していると思うが,買い物袋の有料化はレジ袋をゴミ箱に被せてゴミ袋として使用している小生にとっては少々困った問題でもある。
※①繰り返し使用可能な厚さが50マイクロメートル以上のもの。②海洋生分解プラスチックの配合率が100%のもの。③バイオマス素材の配合率が25%以上のみの。何れも袋に表示されている。