歯磨きが新型コロナウイルスに有効!?
2020年11月13日
新型コロナウイルスの感染が再び拡大傾向にあり,第3波の到来とも言われるようになってきました。昨日(11/12),東京では新たに393人の感染が確認されました。(当社は未だ感染者ゼロを更新中です)全国的にも感染者数が急激に増えており,これから寒くなるとともに湿度も下がるため新型コロナに限らずインフルエンザなどウイルス感染しやすくなりますので注意が必要です。
そうした中で政府は「新しい生活様式」の3つの基本として①ソーシャルディスタンスの確保,②マスクの着用,③手洗いを推奨しており,「3蜜」の回避も強く訴えていますが,それらの他に今回は歯磨きが新型コロナウイルスに大変有効であるというお話しをさせていただきます。
もともと歯周病になると心臓病や脳梗塞あるいは糖尿病などの症状が悪化することは知られていますが,英国の研究で新型コロナウイルスにより死亡した人を調べた結果,歯周病菌が大量に見つかったという報告がありました。
日本では,歯周病は20歳代で約7割,60歳代では約9割がかかっているといわれており,全世界で最も患者が多い病気として2001年ギネスブックにも掲載されました。
では,歯周病になるとなぜ新型コロナウイルスに感染しやすくなるのかというと,歯周病菌はプロテアーゼという酵素を出し,これが粘膜を傷つけてウイルスを侵入しやすくします。また,歯周病で歯ぐきに慢性的な炎症が起きていると炎症物質(IL-6)が産生され,ウイルスによる感染を促進するということです。
子供が新型コロナウイルスに感染しにくく軽症や無症状ですむのも歯周病が殆どないことが理由のひとつといわれており,正しい歯磨きを行うとインフルエンザの発症率が10分の1に減った例もあるそうです。
歯周病予防には食後の歯磨きが最も有効なことは当然ですが,前述の通り大半の人が既に歯周病にかかっていますので,定期的な口腔ケアとして歯医者さんで歯石を除去してもらうことも重要です。小生も約10年前に歯周病と診断されてから歯科医の指導により1日5回以上(起床時,毎食後,就寝前,+α)の歯磨きを続けています。磨き過ぎでは?という話もありますが,歯磨き粉は原則使用しませんので歯が削れるということはありません。また,タバコを吸う人は歯周病にかかりやすいということですので喫煙者の方は要注意です。このブログをご覧になった皆さんも是非歯磨きを正しく行って新型コロナウイルスに対する自己防衛を心がけましょう。