AI(人口知能)について
2017年07月03日
ディープマインド社開発のAI(人工知能)「アルファ碁」が、2016年3月韓国トップ囲碁棋士を破り、更に今年中国の囲碁世界チャンピョンを破ったことは世界に衝撃を与えました。またその開発を始め今年でまだ2年くらいしか経過していない技術革新の速さにも驚きです。AIがこのように急進化したのは、人間の脳が学習する仕組みを真似したディープラーニング(深層学習)の技術が進歩したことが大きいと言われています。
最近ではAIタクシーも採用され、どの付近を走ればお客を乗せやすいか過去のデータ等を基にAIが想定し、成果を出しているとのことです。そして自動運転も実証実験が行われるなど各メーカー間の競争が激しくなり、近い将来運送屋さんなど自動化することも考えられます。
このような急激な技術革新の中で、近い将来我々の様々仕事がAIやロボットに肩代わりされるのは時間の問題です。現在の熟練技術者は、過去の経験に基づき学んだ経験則や理論等を備えていることが存在意義でしたが、今後技術者はどのような技術を身に着け、AI等を含めた最先端技術とどう付き合っていくかも考えなければならない時代に入っていると思います。オックスフォード大学人類未来研究所レポート「人類文明を脅かす12のリスク」の中で、核戦争や巨大火山噴火と並び「AIの台頭」があげられています。AIは恐怖心が無く、命令に忠実なため、殺人兵器にもなりえます。その為にもAIに人間の価値観を理解させることが大きな課題と言われています。しかしこの課題はすぐに解決できるものではありません。自分たちがAIを活用する場合その判断が絶対ではなく、最終的には人間、技術者が判断する余地を残すことが重要だと思います。