概況調査及びVOCボーリング調査
概況調査は、10m区画ごとに特定有害物質による土壌汚染の有無を判定するために、実際に土壌、土壌ガスを採取して測定・分析を行います。汚染のおそれが生じた場所の位置(現地表、埋設配管下、ピット下、旧地表など)ごとに、また、特定有害物質の種類ごとに調査の密度や採取方法が異なります。これらの作業は、幅広い専門知識とノウハウと必要とします。
弊社では、これらの作業に従事する技術者の教育・訓練を随時行っており、スピーディーかつ精度の高い調査結果をご提供いたしております。
概況調査及びVOCボーリング調査の業務内容
- 概況調査(土壌調査)
土壌を採取し、第二種特定有害物質について土壌溶出量・土壌含有量の分析、第三種特定有害物質について土壌溶出量の分析を行います。項目ごとに基準と比較して土壌汚染の有無を評価します。 - 概況調査(土壌ガス調査)
土壌ガスを採取し、第一種特定有害物質(VOC)についてガス分析を行います。検出された項目について土壌汚染があるかどうか確認するため、VOCボーリング調査へ進みます。検出された項目がなければ、土壌汚染なしとみなされ、調査終了となります。 - VOCボーリング調査
原則として深度10mまでの土壌を採取し、第一種特定有害物質について土壌溶出量の分析を行います。項目ごとに基準と比較して土壌汚染の有無を評価します。
概況調査及びVOCボーリング調査の特長
- 経験豊かな技術者が、土壌採取、土壌ガス採取を行います。
- 都道府県条例の義務調査の場合は、法令に基づいた調査および調査結果の報告を行います。
概況調査及びVOCボーリング調査の方法
概況調査からVOCボーリング調査の方法は以下のとおりです。
- 区画の設定
調査対象地北端から10m区画と30m格子を設定します。 - 区画の区分及び調査地点の設定
地歴調査結果に基づき、10m区画を以下の①~③の3区分に分類し、調査地点を設定します。- (1)「土壌汚染が存在するおそれがないと認められる土地」だけで構成される区画:対象外区画
土壌等の試料採取は必要ありません。 - (2)「土壌汚染が存在するおそれが少ない」と認められる土地を含み、土壌汚染が存在するおそれが「比較的多い」と認められる土地」を含まない区画:一部対象区画
土壌等の試料採取は、30m格子ごとに行います。 - (3)土壌汚染が存在するおそれが「比較的多い」と認められる土地を含む区画:全部対象区画
土壌等の試料採取は、10m区画ごとに行います。
- (1)「土壌汚染が存在するおそれがないと認められる土地」だけで構成される区画:対象外区画
- 測量
調査地点や10m区画線の交点の位置を表示します。 - 土壌採取、土壌ガス採取、分析
土壌及び土壌ガスを採取し、分析します。 - 個別調査
30m格子ごとの調査で、基準超過が確認された場合は、10m区画ごとの土壌採取、分析を行い、10m区画ごとに汚染の有無を評価します。
30m格子ごとの調査で、土壌ガスから第一種特定有害物質が検出された場合は、10m区画ごとの土壌ガス採取、分析を行い、10m区画ごとに検出の有無を確認します。 - VOCボーリング調査
土壌ガス濃度が周囲8区画より高い区画を選定し、原則として深度10mまでの土壌採取、分析を行い、土壌ガス検出範囲の汚染の有無を評価します。
必要に応じて、土壌ガス絞込み調査を実施し、汚染源を特定してからボーリング地点を決定します。
概況調査及びVOCボーリング調査の流れ
概況調査~VOCボーリング調査は下記のような流れで実施いたします。
概況調査及びVOCボーリング調査の納品・成果物
- 概況調査報告書または土壌汚染状況調査報告書
- 詳細調査計画
- 電子納品にも対応しております。
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概況調査及びVOCボーリング調査の目的や現状にあった調査方法や計画をご提案いたしております。ご相談・お問い合わせ、資料請求は、お電話とメールフォームより承っておりますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。