原位置試験

原位置試験

原位置で地盤特性を把握するための調査です。
原位置で試験が実施できるため、土質試料を採取し室内で土質試験を実施する方法と比較して、拘束圧やサンプリングの乱れ等の影響を受けないデータが得られます。
弊社では、目的・対象地盤に応じて適切な原位置試験の計画と実施をご提供いたしております。

原位置試験

ボーリング孔
の有無
名称 規格 目的・概要
必要なもの 標準貫入試験 JIS A 1219 ボーリングに併用して実施する,最も一般的な原位置試験で,地盤の硬軟,締まり具合の指標となるN値を求めるものです。
現場透水試験 JGS 1314 地盤の局部的な透水性を求める試験で,未固結土が対象です。
間隙水圧測定 JGS 1313 土粒子間の水圧を求める試験です。
揚水試験 JGS 1315 帯水層の透水量係数や貯留係数を求める試験で,揚水井と観測井が必要です。
孔内水位回復法による岩盤の透水試験
(湧水圧測定)
JGS 1321 主に,岩盤の平衡水位と透水性を求める試験です。
ルジオン試験 JGS 1323 主にダム基礎岩盤を対象に透水性の指標であるルジオン値を求めるものです。圧力水を送水し,圧力と注水流量を測定します
孔内載荷試験 JGS 1531 ボーリング孔内で水平や鉛直に載荷する試験です。多く実施されているのは,圧力水で満たされたゾンデを用いてボーリングの孔壁を水平方向に載荷し,地盤の変形係数を求めるものです。
流向・流速測定 ボーリング孔内に複数の電極を配置し,純水や温水を入れてその動きを電極で測定し,流向や流速を測定するものです。
必要としないもの 平板載荷試験 JGS 1521,
JIS A 1215,
JIS A 1222
地盤の地盤反力を求めるJGS 1521,道路用(コンクリート舗装)用の地盤反力係数を求めるJIS A 1215,道路(アスファルト舗装)の舗装厚のためのCBRを求めるJIS A 1222があります。
現場密度試験 JIS A 1214,JGS 1614 地盤の湿潤密度を求めるもので,代表的なものとして砂置換法(JISA1214)やRI計器を用いた方法(JGS1614)があります
ポータブルコーン
貫入試験
JGS 1431 軟らかい地盤に適用する試験で,人力により所定のコーンを貫入させ粘性土の粘着力などを求めるものです。
簡易動的コーン
貫入試験
JGS 1433 5kgのおもりを使って人力で行う動的試験です。小型・軽量なため,急傾斜地における被覆層の層厚確認などに多く用いられます。
電気式コーン
貫入試験
JGS 1435 静的に貫入させながら,先端抵抗,周面摩擦,間隙水圧を電気的に連続に測定するものです。
スウェーデン式
サウンディング試験
JIS A 1211 規定の先端部をおもりを用いて段階的に載荷し貫入させた後,回転により貫入させるもので,宅地などの小規模建築物の調査に多用されています。
RIコーン貫入試験 電気式コーン貫入試験に加え,線源を搭載したコーンを挿入し,地盤の密度,含水比も測定できるようにしたものです。
伝導度コーン 電流電極と電位電極をもったコーンで,貫入時の地盤の比抵抗を連続的に測定できるものです。
動的コーン
貫入試験
標準貫入試験と同じおもりを用いて行う動的貫入試験で,大型動的コーン貫入試験とも呼ばれています。N値に相関があるNd値が得られます。
オートマチック
ラムサウンディング
標準貫入試験と同じ重さのおもりを用いて行う動的貫入試験で,周面摩擦の影響を除くためにトルク測定を併用して補正します。N値に相関があるNd値が得られます。

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