海底地質リスク評価研究会を設立しました
2020年12月16日
このたび、当社は基礎地盤コンサルタンツ株式会社と大和探査技術株式会社の3社で海底地質リスク評価研究会(会長:山口大学准教授 川村喜一郎氏)」を設立しました。この研究会は、海底地盤が持つ地質リスクの評価方法について研究し、国内外へ発信していくことを目的としています。
近年、日本でも洋上風力発電の機運が高まり、日本の各地の海域において、洋上風力発電の促進地域の指定が行われています。当社においても平成29年度から洋上風力発電に関わる調査に取り組んでいます。
海底地盤については、これまで音響測深や音波探査による海底地形測量・海底活断層調査や、港湾施設、海底トンネル建設に伴う海底地盤調査が行われてきましたが、広域の海底に対する海底地形、地盤調査は行われてきませんでした。
洋上風力発電の開発にあたっては、海底地盤が持つ地質リスク(海底地質リスク)を正しく評価することが非常に重要です。日本国内ではこれまで海底地質リスクについての研究はほとんど行われていないのが現状で、洋上風力発電事業の計画、設計、建設、維持管理を進めるにあたって極めて大きな事業リスクになる可能性があります。このため、今後開発を促進していくためにも海底地質リスクを系統的に評価する技術の確立が望まれています。