海上・河川ボーリング調査

Sea River

海上・河川のボーリング調査に必要となる水上の足場仮設には、特殊な機材、ノウハウが必要です。弊社は、海上での調査実績が多数あり、海上調査専門の熟練技術者と多種多様な資機材を取り揃えております。豊富な経験に基づき、潮位、波高、河川水位、気象条件等を考慮した安全かつ最善な調査・仮設計画をご提案いたしております。

海上・河川で調査を実施する場合の足場仮設方式

  • 海上や河川等の水上で調査を実施する場合の主な仮設方式は以下のとおりです。

  • 1.単管足場

    比較的水深が浅い場合に単管を組んで作業足場を作ります。護岸等の陸地からの距離が近い場合はH鋼を用いる張り出し方式や桟橋方式、遠い場合は単独足場となります。

  • 2.スパット台船

    自己昇降式足場(SEP)とも呼ばれ、フロート(浮体)に4本の足(スパット)をつけた構造です。フロート部分は、潮位や波浪の影響のない高さまで上昇させることができ、その上で作業ができます。鋼製やぐらと比較をした場合、フロート部分を降ろすことで浮かせることができるため、容易に移動することができます。現場近隣の港で組み立てを行い資材を載せた後、曳舟により現地まで移動します。湾内で多くの実績があり、海底地形が傾斜している場合にも対応が可能です。

  • 3.鋼製やぐら

    水深が35m程度まで対応可能で、外海や大水深の調査に用いられます。鋼製やぐらおよび資材は、クレーン台船により海上輸送をします。

海上・河川ボーリング調査の業務内容

  • ・施工計画(事前調査を実施した上で仮設方法、安全対策等を記載したもの)の作成・提示

    ・仮設足場の組立、設置

    ・ボーリング調査(ボーリング作業の内容は陸上の場合と概ね同様ですが、海上での作業は難易度が格段に高くなります)

    ・仮設足場の解体、撤去

    ・調査報告書の作成・提出

海上・河川ボーリング調査の流れ

  • 海上や河川等の水上調査は、気象・波浪条件に配慮した「安全第一」な仮設方法を提案します。

  • 【STEP.01】

    事前調査

    気象、波高、海底地形の状況、河川水位等の資料調査を実施します。

  • 【STEP.02】

    現地確認

    弊社社員が現地の条件を確認に行きます。資機材の搬入、仮設、調査時の課題点を抽出します。
    これらの課題は、書面にまとめた上でお客様に報告します。

  • 【STEP.03】

    仮設方法・安全対策方法の検討・決定

    現地確認結果に基づき、最善の仮設方法および安全対策を選定し施工計画書を作成します。
    弊社では、必要に応じて仮設足場の強度計算等を実施しております。
    施工計画書の内容は、弊社技術社員がお客様にご説明を行った上で了解を頂きます。

  • 【STEP.04】

    海上保安庁等の関係機関への許可申請等の実施

    海上作業で必要となる許可申請書類を作成・提出し、許可を得た上で作業を開始します。

  • 【STEP.05】

    資機材の準備

  • 【STEP.06】

    仮設足場の組立て・設置

  • 【STEP.07】

    資材運搬(概ね仮設と同時に実施)

  • 【STEP.08】

    ボーリング調査の実施

    波浪・気象条件等により作業の中止や資機材の安全対策を随時実施いたします。
    実施状況等の情報は常にお客様に提供し共有いたします。

  • 【STEP.09】

    仮設足場の解体・撤去

  • 【STEP.10】

    成果品の提出

    調査および試験終了後には、速やかに調査結果をまとめた「調査報告書」を提出致します。
    調査報告書の内容については、担当技術者がお客様にご説明をさせて頂きます。
    また、必要に応じて試験データや図面等の電子納品にも対応しております。

  • 【STEP.11】

    アフターフォロー

    成果品提出後も、調査結果やその後の設計・施工等のご相談に応じております。
    調査報告書に記載の担当技術者もしくは調査件名等をお伝え頂ければ、弊社技術社員がいつでも対応させて頂きます。

海上・河川ボーリング調査の納品・成果物

  • ・各種データシート(ボーリング柱状図、室内土質試験データシート、原位置試験データシート)

    ・現場記録写真

    ・土質標本

    ・地質調査報告書

  • ※電子納品等への対応も行っております。