プロジェクト概要
- 調査期間
- :2020年~現在
- 調査箇所
- :日本海各海域
- 調査対象
- : 北海道、青森県、秋田県、山形県等
- 発注者
- : 調査会社等
プロジェクトフロー
PROJECT STORYプロジェクト紹介
01顧客からの要望
このプロジェクトの目的は、「洋上で発電用風車を建設するための地盤の安全性と信頼性を証明するデータを提供する」こと。「海のKOA」として、業界内でも海上調査に強いことで知られている当社は、ビジネスパートナーと共に、プロジェクトに参加することになりました。
02調査・提案
陸上とは全く異なる洋上で行われる調査には、足場となる鋼製櫓(こうせいやぐら)の準備が必要です。また、海上での作業許可を得るため、漁業組合や海上保安庁と協議し、各種申請書類を作成。調査をする海域では、年間での作業可能日が5~9月に限られているため、効率的なスケジュール判断も重要となります。
03現地調査
海底から100メートルの深さまで及ぶボーリング調査。風が強く、波が荒れる海上での作業は、まさに自然との戦い。安全を優先し、作業を一時中断せざるを得ないこともありますが、どんなに困難な環境であっても、私たちは「海のKOA」として必要な調査や試験・試料採取を確実に実施します。
04室内試験
採取したサンプルは、千葉県の試験センターで土質試験を実施。異なる地層が複雑に重なり、データ量は圧倒的。信頼性の高いデータを提供するため、入念な準備の上ですべての試験を丁寧に行います。特に地震時の波の伝わり方や、地層の硬さに関するデータは、風車設計の根幹を支える重要な要素となります。
05資料作成
室内調査で得たデータを基に、風車設計のエビデンスとなる報告書を作成。「どの地点にどのような地層が存在し、その地層がどの程度の力に耐えられるのか」といった、具体的な情報を詳細に記載します。この報告書により、顧客が設計や建設の次段階に進むための確固たる基礎を築くことができます。
06お客様へ報告
報告書を提出し、プレゼンテーションを行った結果いただいたのが、「この調査の成功は、興亜開発だからこそ成し得た」との高い評価。漁業関係者との調整や、難しい現場での対応力によって得られた顧客からの評価は「また来年も、お願いします」という言葉として、私たちの仕事が認められた大きな証となりました。
洋上風力発電の地盤調査は、自然の厳しさに向き合いながら、未来のエネルギーを支えるやりがいのある仕事です。調査データを通じて顧客から得た高い信頼、現場スタッフと築いた絆、そしてプロジェクトを通じて学んだ調整力と責任感は、私たちの大いなる財産。興亜開発は、これからも次世代のエネルギーに貢献し続けていきます。